初めて「カナヘビ」と聞くと、「ヘビ」の仲間なのかな?と思いますが、カナヘビとは、トカゲの仲間です。
トカゲより体が細く、尾がすらっと長く、うろこの形もトカゲより大きく1枚1枚がかくばっているため、ざらざらしている感じに見えます。
比較的世界の広い地域に生息していて、日本にも数種類存在が確認されています。
人間の生活範囲の身近なところに生息しているため、ペットとして飼育する人も多いそうです。
カナヘビは捕獲できる?
カナヘビは、冬の間冬眠をするので、春、野山で草花が元気にお目見えする頃になると、土の中から姿を見せ始めます。
この早春のころは、まだ気温も高くないので、カナヘビの動きもまだあまり俊敏ではありません。
カナヘビは、ヘビやトカゲ同様、体内に体温を調節するしくみを持っていない変温動物だからです。
体温を上げるために日当たりの良い木の上や、石の上でじっと日光浴をしている姿をあちらこちらで見かけるようになります。
カナヘビを捕獲するなら、こういった頃が比較的しやすいと思います。
カナヘビは、どんな餌を食べるの?
カナヘビを飼育・観察するには、カナヘビの好物の餌を準備しなくてはなりません。
カナヘビは肉食ですので、生きた昆虫類が主な餌となります。
基本的には、野生のカナヘビの寿命は7〜9年はあるといわれていますから、捕獲した場所に住んでいる虫が、そのカナヘビの餌に一番ふさわしいと考えます。
虫にもいろいろありますが、クモやコオロギ、イモムシ、バッタ、イナゴなどなど…毒があるものや、大きすぎるもの、硬すぎるもの以外は、わりと色々食べるようです。
特に、小さくてまだ羽が不十分なバッタやイナゴの幼生は好物のようで、素早く近づき、一気に食べてしまいます。
カナヘビは、ヘビのように大きく口を開けることは出来ないので、カナヘビの頭の大きさくらいまでの餌なら、噛んでから飲み込む感じです。
まとめ
カナヘビを飼育する時の餌は、やはりそのカナヘビを捕獲したのと同じ場所で捕まえられる虫がベストです。
カナヘビは、とても私達の身近にいるのですが、まだまだわからないことが多い動物ともいえます。
成体なら、1〜2日おきくらいに餌を与え、幼体なら毎日餌を与えて、様子を観察してみましょう。
小さな恐竜が獲物を捕らえる姿は、結構見応えがあって楽しいですよ。