春になると、公園の草むらや家の庭などで小さな卵を見つけることがあるかもしれません。
でも、一体誰の卵なのでしょうか。
カナヘビの卵を中心に、生き物の卵について調べてみました。
野外で見かける卵
身近な野外で見つけられる卵にはどんなものがあるでしょうか。
両生類とは虫類に的を絞って調べてみました。
両生類の卵はゼラチンのような柔らかい膜に包まれていて、は虫類の卵は固い殻に覆われています。
身近な生き物といえばカエル、サンショウウオ、ヤモリ、クサガメ、ヘビ、トカゲ、カナヘビなどが挙げられます。
両生類の卵
両生類の卵は水辺に産みつけられます。
ひとつひとつ産むのではなく、卵嚢とよばれる卵を守る役割をする物質のなかにいくつも産みつけたり大量の卵を密着(卵塊)させたりすることが多いようです。
アズマヒキガエルの卵はひも状の細長い卵塊になっており、1,500~8,000個もの大量の卵を産みます。
は虫類の卵
殻に覆われていることが多く、一度に数個~数十個の卵を産みます。
形や産卵場所はそれぞれ異なっており、クサガメは楕円形の卵を土中に埋め、ニホンヤモリは一対の卵を物陰に産みつけます。
シマヘビの卵は楕円形の細長い形をしています。
ニホンスッポンの卵はまん丸い形です。
トカゲは産んだあと、そばで大切に卵を守ります。
これはヤモリやカナヘビにはみられない行動です。
カナヘビの卵
カナヘビは春から秋にかけて、3~4回に分けて卵を産みます。
一度に4~6個の卵を産むので、合計20前後の卵を産むことになります。
産卵場所は湿った場所が多く、植木鉢の下や苔の間、石や落葉の下などにみられます。
産卵場所が少ない場合は、同じ場所に数匹のカナヘビが産卵することもあります。
白くて丸い、小さな卵です。
でも、カナヘビの体にしてはやや大きいと思うかもしれません。
産卵から1~2ヵ月ほどで孵化します。
まとめ
卵を見つけたら、なるべく触らないようにそっとしておきましょう。
卵の上下が入れ替わると、なかの赤ちゃんが亡くなってしまう可能性があるようです。
そのため、飼育するときは卵の上の方にペンなどで印をつけ、位置が変わらないようにしてあげる必要があります。
卵を管理するときは、タッパーに湿った水ゴケをしいて、その上に卵を置きます。
蓋には空気穴を開けて、温度変化の少ない日陰に置いておきましょう。