とても小さな体でチョロチョロ動く姿がとてもかわいいカナヘビはニホントカゲとよく似ていますが、実際には全く別の種類の生き物です。
性格も温厚なのでペットとして飼育するのにも適しています。
自宅の庭や公園などでよく見かける事ができるので、捕獲も意外と容易です。
カナヘビは元々自分自身の力で体温調整するのは難しい生き物ですが、小さな子供のカナヘビは冬は冬眠するのでしょうか?
子供のカナヘビの冬眠
カナヘビの産卵時期は基本的に6月初旬~7月ぐらいなので、秋の終わりごろになると体も十分に大きく成長して、体力もついています。
餌もはじめは小さな虫を食べますが、成長するにつれて普通のサイズの虫も食べられるようになります。
ですので自然の中で育っているカナヘビは、子供でもしっかり栄養を蓄えた状態で冬眠しています。
飼育での子供のカナヘビの冬眠
飼育されて成長していくカナヘビの場合は、どうしても偏った餌の種類や食べる量にバラつきがあるため、冬眠させてあげるまでに十分な体力をつけてあげられないなどの理由で、冬眠が難しいケースがほとんどです。
自宅での飼育の場合は、最初の1年目の寒い冬には加温飼育することが望ましいでしょう。
自然より飼育環境のほうが冬眠するにあたっては苛酷な条件だと言えます。
体力がついていないまま無理やり冬眠させると生きていくことができないので、無理な冬眠への導入は避けるべきです。
カナヘビの子供の体力のつけ方
小さな体の子供のカナヘビに普通サイズのコオロギなどを与えても、なかなか最初は食べようとしません。
体力をつけさせてあげる為には、小さな虫を餌として与えることが大切です。
例えば、ヨモギの葉などにいるアブラムシやダンゴムシの赤ちゃんなどです。
爬虫類専門のペットショップに2mm程度のコオロギが売っていますので、そちらを購入するのも良いでしょう。
小さなミールワームは栄養面に偏りが出てしまい、カルシウム不足になりがちなので、ミネラルなどが含まれているパウダーを振り掛けて与えると良いでしょう。
まとめ
飼育環境ではなかなか冬眠が難しいのは大人のカナヘビも同じようです。
体力をつけさせることも大切ですが、週に2回ほどは日光浴をさせてあげることも大切です。
その際は30分ぐらいを目安に日光浴させましょう。