カナヘビの産卵期はだいたい6月~7月にかけてになります。
その間に1度に1個~8個程度の卵を産み、数回産卵します。
飼育環境が良い状況なほど、卵をたくさん産むそうです。
卵を安心して産める場所を作ってあげることが大切です。
そのために土を数箇所、充分に湿らせてあげておくことが必要になります。
たくさん産む卵のうち中には孵化しない卵もいます。
一体、それはどういうことなのでしょうか。
へこみっぱなしの卵の謎
産卵直後の卵の中で、最初へこみがあるものも中にはいます。
水分を含んでいくうちにへこみが解消されるものもいますが、中には時間がたってもへこんだままのものもいます。
数日たって膨らまない卵は無精卵の可能性が高く、孵化しない状態です。
廻りにカビが生えはじめるのがほとんどです。
見つけたらすぐに取り除いて、他の卵に影響しないように注意が必要です。
孵化しない卵の正体
孵化しないままの卵は無精卵がほとんどですが、成長途中で亡くなってしまった卵もまた孵化しません。
卵が上下さかさまになったままで成長してしまうと、殻の中で窒息して命を落とすことが多いのです。
そういう場合も、卵の廻りにカビが生え始めますのですぐに取り除きましょう。
乾燥してしまい水分が足りない卵も成長できない可能性が高くなりますので、充分な水分を与えてあげましょう。
卵は直接に水を吹きかけないようにする
産卵後にすぐに回収した卵はプラスチック容器などに園芸用の赤玉土を敷き、くぼみをつくり、そっと優しく置いて育ててあげることが大切です。
赤玉土を湿らせて、卵が充分に水分を吸い込んでいけるような環境を提供してあげます。
1週間に1度は必ず赤玉土の部分に水分を補給してあげましょう。
卵はとてもデリケートなので、絶対に直接水滴をかけるような行為はしないようにしましょう。
卵から孵化まで
卵から孵化するまでに個体差はありますが、だいたい40日前後で殻を破ってカナヘビの赤ちゃんは誕生します。
卵の大きさは、最初に比べると約2倍の大きさにまで成長しています。
まとめ
カナヘビの卵が孵化しない理由がこれで分かりました。
殻が破れて、最後の一歩という時にも力がつきてしまうカナヘビの赤ちゃんもいます。
手伝ってあげたくなる気持ちも出てきますが、最初の試練を乗り越えなければ生きていけないので、孵化の最中は優しく見守ってあげるように心がけたいものです。