カナヘビは、普通トカゲと呼ばれていますが、トカゲよりほっそりしていて尻尾の長いスタイリッシュな姿をしています。
野生のカナヘビは、日の当たる乾燥した場所を好み、素早い動きで小さな虫を捕まえて食べます。
カナヘビは、春から夏にかけて共寝をします。
その時に雄が雌の頭部から腹部にかけて咬みついて行うため、時折雌には咬まれた跡が残っていることがあります。
夏から秋にかけて、草の根際など、湿っていて気温の差があまりないような場所を選んで産卵します。
カナヘビの産卵
カナヘビの卵は、乳白色で、縦の長さが約1cmくらいの楕円形。
ゴムのような適度な弾力のある卵殻に守られています。
鳥の卵は、硬い卵殻が乾燥を防ぐのに比べ、カナヘビの卵は自ら乾燥を防ぐすべは持っていません。
そのため野生のカナヘビは、適度に湿度のあるところに産卵するのです。
時期や時間は?
夏から秋にかけて産卵をするカナヘビは、1回でだいたい2〜7個ほどの卵を産みます。
1個の卵を産むのに5〜6秒かかり、次の卵を産むまで5〜10分かかるといわれます。
産んだ卵を世話することはないので、子孫を残すためにひと夏に数回産卵するのが普通です。
飼育中に産卵してしまったら?
カナヘビは冬眠から目覚めた春から夏にかけて共寝するので、捕まえたカナヘビが雌だったなら、飼育ケースの中で産卵することがあります。
捕獲したカナヘビが思いがけず産卵してしまったときは、ぜひ孵化させてみましょう。
卵の胚の上下を動かさないよう、卵の上に印をして、卵だけ別の容器に移します。
この時、乾燥を防ぐために水苔などを下に敷き、そっと卵を並べ1ヶ月半〜2ヶ月まちましょう。
この間、乾燥させないように注意しましょう。
まとめ
もし、無事孵化したら感動ですよ!
孵化の時期になると、赤ちゃんが頭部についている卵歯という特別な歯で殻を破り、ちょこっと顔を出します。
その姿のなんと可愛いこと!
その日を夢見て、大切に見守ってあげてくださいね!