トカゲの仲間で昼行性、とてもおとなしく肉食でありながら小さな虫などを食べる比較的おとなしい生態のカナヘビ。
飼育が簡単なのでペットとしても愛されている爬虫類です。
そんなカナヘビを卵から育てるためには、孵化に成功しないといけません。
カナヘビの産卵
カナヘビは6月~7月にかけて産卵シーズンを迎え、産卵して2ヶ月ほどで卵は孵化します。
さらに産卵期に何回も産卵を繰り返します。
産卵すると親は卵の面倒を見ることはないので、もし飼育している場合は卵と親を分けます。
卵は上下が逆さになってしまうと中で赤ちゃんが窒息してしまいます。
なので、卵が転がらないように移動させなければなりません。
カナヘビの卵はとっても柔らかいので、割らないようにスプーンなどですくって移動します。
産卵後の環境
移動する場所はタッパーなどの容器で構わないのですが、タッパー内に園芸用のミズゴケや土を敷いておきます。
そこに指などでくぼみを作って、転がらないように卵を乗せましょう。
カナヘビの卵というのは、水分を吸収しどんどん大きくなります。
なので土やミズゴケを十分湿らせておきます。
そして週に一回ほど、卵に直接当たらないように土やミズゴケを湿らせます。
環境にもよりますが、大体35~45日約2ヶ月の間に孵化が始まるのです。
孵化の失敗もある
2ヶ月以上いくら待っても孵化しない、卵がへこんでいるなどという事があると、もしかしたら卵の中で赤ちゃんが亡くなっている場合があります。
卵がへこんでいて、数日たってもへこみが無くならない、もしくはどんどんしぼんでいくのであれば残念ながら孵化の失敗です。
卵の周りに白カビが生えてくることもあります。
さらに、卵が割れて表面に亀裂が入り、泡が出てきたら数時間の間で赤ちゃんが出てくるようになりますが、孵化の途中でも、力尽きてしまう事も多々あるので、注意深く見守りましょう。
まとめ
自然の中でも大変な孵化。
しかし、せっかく育てていたカナヘビが卵を産んだのであれば立派に孵化して欲しいものです。
万全な準備を整えて孵化させてあげたいですね。