野生のカナヘビは自分で冬眠する場所を探し求めるのですが、飼育している場合にはその場所を準備したり適切な温度管理をしたり気温などを注意をしなければなりません。
冬眠前に準備するもの
カナヘビは、人間の感覚で言う真冬ではなく、平均気温が15度を下回る頃までには行わなければなりません。
そのためには、プラスチック製飼育ケース、黒土か水苔と腐葉土、小さめの板、カナヘビの水入れが必要です。
冬眠のために飼育ケース内を準備
まず、黒土か水苔をケースの底に敷き入れますが、この際には水をたっぷりとしみこませ湿らせておきます。
この上に腐葉土を10㎝程度ふんわりと入れて、真ん中を少しへこませてから、その上に小さい板をおきます。
どうして板が必要かといえば、カナヘビは自然に板の下に潜っていくからです。
場合によっては潜らない個体もいますが、そのような場合には眠ったのを確認して上から腐葉土をかけてあげましょう。
もちろん水入れには水を入れておきます。
これは冬眠の前後に水を飲むために必ず必要だからです。
冬眠前には餌を与える
カナヘビには、冬眠前に餌を与えておく必要がありますが、15度以下の気温になってしまうと消化をすることができなくなります。
そのため、平均気温が10度以下になるまでに、飼育ケース自体を暖かくした上で餌を沢山与えるようにしましょう。
エサとして自然に生息しているものがなかなか見つからないという場合も多いので、販売されているコオロギを与えれば手間がかかりません。
冬眠までにはすべて糞として排泄されてしまうので確認をします。
このような状態で冬眠に備えてエサをしっかりと与えた上で冬眠させますが、実際に10度以下の場所に置くことで一気に眠らせることができるようになります。
まとめ
カナヘビの冬眠はこのようにして行うことで実現できます。
ただし、温度変化があり過ぎることで、冬眠の途中で覚めてしまうこともあり、命を落とすこともありますので、冬眠はより慎重に行うようにしましょう。
一気に冬眠させ一気に目覚めさせるのが、リスクを少なく出来ると言われています。