カナヘビのような爬虫類を、ペットとして飼育している人って結構いるようですね。
先日も、よく行くペットショップで若くて可愛いお姉さんが、何だか変わった種類のトカゲを見て、「かわいい〜!!」と釘付けになっていました。
トカゲやヘビなどの爬虫類でも、変わった種類や、人気の種類になると、お値段もそこそこするものです。
しかしカナヘビなら、私達の身近に生息しているので、案外簡単に見つけられますよ。
カナヘビの飼育環境
カナヘビは、春にあたたかくなってくると、草むらなどでみかけるようになります。
子供の頃、外で遊んでいて見つけたことがある人も多いはずです。
もしカナヘビの捕獲に成功したら、カナヘビを飼育して観察してみましょう。
飼育ケースがなければ、水槽などでも構いません。
逃げないようにする為には、息が出来て気温を一定に保つために、網のような構造のフタをしましょう。
中には、捕獲場所に似た環境を再現するため、底に土を敷き、草や石、小枝などをレイアウトします。
植木鉢などで、隠れることの出来る場所を作ってあげるのも良いと思います。
水入れに水を入れて、置いてあげます。
飼育ケースを置く場所は、日光浴が出来る、風通しの良い場所に置きます。
餌は、捕獲場所で取れるバッタやイナゴ、クモなどの昆虫を生きたまま与えます。
サイズ的には、カナヘビの頭くらいの大きさまでがベストでしょう。
カナヘビは、ヘビのように獲物を丸呑みするのではなく、よく噛んでから飲み込みます。
あまり大きすぎたり固すぎると食べにくいので、気をつけましょう。
同じバッタでもまだ羽のない幼生や、小さめのほうが好みのようです。
カナヘビの病気と対処
カナヘビは変温動物なので、哺乳類や鳥類のように体内で熱を作ったり、汗をかいたりして自分で体温調節をすることができません。
そのため、日光浴がかかせません。
もし室内で飼育している場合でも、必ず日光浴はさせてあげて下さい。
日光浴をさせてあげないと、体温調節もさることながら、体内でカルシウムの合成が出来ずに、くる病になってしまうからです。
カルシウムとビタミンDをきちんととれているか?日光浴ができているか?を注意しましょう。
飼育していると、カナヘビが自然界で本能的に食べている餌の状態に近づけにくいため、人工的にカルシウムやビタミンDを餌に添加する方法もあります。
日光の代わりに紫外線ライトも良いかも知れません。
また逆に、日光に当てすぎてケース内の温度が上がりすぎ、熱射病・熱中症になる危険もあります。
通常、カナヘビはウロコで体内の水分が蒸発するのを防いでいますが、温度があまりに上がりすぎると、その機能にも限界があるのです。
温度への配慮とともに、霧吹きなどで適度な湿度を心がけましょう。
では、カナヘビの健康状態をチェックする目安のようなものはあるのでしょうか?
一つは、餌をきちんと食べているか?ということをチェックすることです。
もう一つは、カナヘビのような爬虫類は、通常ウロコの皮膚で覆われているため、体の成長に合わせて伸び縮みすることが出来ません。
そのため、脱皮をするのですが、長い間餌を食べられてなかったり病気の状態が続くと、脱皮をしなくなるので健康状態を示しているとも言えます。
脱皮をしない=成長していないということは、何らかの病気が疑われるのです。
くる病のように、背骨がや指が曲がったりしてしまうといった大きな変化が起きる前に、毎日きちんと観察をし、病気を未然に防ぎましょう。
まとめ
実際、野生の生き物を飼育することは、大変難しいと言われています。
カナヘビのように身近にいる生き物でも、まだまだわからないこともたくさんあるのです。
カナヘビは冬眠もしますので、まずは短期的に飼育して楽しむことをオススメします。
小さな命をですが、大切にかわいがってあげたいものですね。