ニホントカゲとよく似たカナヘビは飼育してみると、とても温厚でおとなしく飼いやすい生き物です。
産卵後の母親カナヘビも個体によっていろんな違いがあり、産んで数時間はそばにいて卵を抱っこしているものもいれば、産んだ数時間後に卵から離れて活動的に動きまわるものもいるようです。
カナヘビの卵はとてもデリケートで産卵後はなるべく早く回収するべきなので、数や見つけ方について知っておく必要があります。
カナヘビの産卵前兆のサインを見逃さないこと
カナヘビのメスは産卵間近になると、はち切れそうなお腹を守るかのようにあまり動かなくなります。
動かない間に、卵のために必要なカルシウムを体内に蓄えようとしているのです。
日光浴ばかりするようになります。
しかし、産卵前日ぐらいになると、急に活発な動きになって安心して卵を産める場所を探し始めます。
これを見逃さないことで、卵を見つけることも容易になってきます。
基本的には水分が充分にある、湿り気を帯びたところで産卵します。
産卵時間は数秒から1分程度で終わりますので、メスのお腹がスッキリと細くなっていたら産卵後だという証拠です。
1回の産卵での卵の個数
カナヘビは産卵1回で1個~8個の卵を産みます。
平均的に3個~4個産みますが、飼育環境が良い状況であると卵の個数は多いようです。
6月~7月にかけて産卵を繰り返しますが、8月に入るとほとんど産卵しなくなります。
8月に産むと9月に孵化するので、カナヘビは冬眠前までに卵が成長できるように本能的に分かっているようです。
産まれた卵はすぐに回収しよう
カナヘビの卵はとてもデリケートです。
卵が上下さかさまになった状態で成長してしますと窒息してしまいます。
ですので回収する時には念のため、マジックで上の部分に印を入れておきましょう。
カナヘビの餌としてコオロギを飼育ケースに入れてしまっていると、卵を殻のまま食べてしまいますので、守るためにも早めの回収が大切になります。
まとめ
カナヘビも、安心できる環境の元ではたくさんの個数の卵が産めることが分かりました。
産卵直前のサインを見逃さないようにすることで、大切な卵を見つけ出すことができるのもポイントです。
孵化したときに赤ちゃんが殻を破って出てくる瞬間は、とても感動的なものだと思います。