トカゲとカナヘビってよく似ていますよね。
でも、違う生き物です。
どこが違うのでしょうか。
トカゲとカナヘビの共通点と相違点について調べてみました。
トカゲとカナヘビの分類
両者とも、は虫類の有鱗目トカゲ亜目に属します。
有鱗目は、は虫類のなかで95%を占めます。
そのなかで最も多いのがトカゲ亜目です。
トカゲ、カメレオンをはじめ5,700種以上が存在するようです。
トカゲ亜目の特徴を挙げると、全身がうろこでおおわれており、大口を開けたりはしないものの舌が発達しています。
長い尻尾があり、危険に遭遇すると自ら切り離して難を逃れます。
これを「自切」といいます。
トカゲの特徴
トカゲ亜目のなかで最も個体数の多いのがトカゲです。
南極大陸以外のあらゆる大陸に生息しています。
日本でよくみられるトカゲはニホントカゲという種類です。
手肢の指が5本ずつついており、鋭い爪で壁を登ったり穴を掘ったりします。
主に地表や地中で暮らしますが、まれに木の上で暮らすものもいるようです。
うろこは滑らかなものが多いです。
目は真っ黒で、ほとんど動きが読み取れません。
赤ちゃんは尻尾がブルーですが、大人になると褐色になります。
カナヘビの特徴
ユーラシア大陸とアフリカ大陸を中心に生息しています。
日本やインドネシアをはじめとするアジアでも確認されています。
ごつごつと尖ったようなうろこがあります。
手肢の形はトカゲとよく似ており、5本の指と鋭い爪がついています。
トカゲよりややスマートな体型をしており、尻尾が長いです。
目の虹彩がオレンジ色をしているので、どこを見ているのかが分かります。
トカゲは卵を守る
トカゲもカナヘビも卵を産みます。
カナヘビが産んだら放置しておくのに対し、トカゲの母親は卵のそばにとどまって守り続けます。
ちなみにコモチカナヘビという外国のカナヘビは、卵ではなく幼体を産みます。
まとめ
トカゲもカナヘビも同じは虫類で、見た目もよく似ていますが、微妙な違いがあることがわかりました。
うろこの様子は、よく観察すると見た目にも大きく違っているようです。
目や手肢のつくりも見比べてみると面白いと思います。