やもりといもりとカナヘビ。
どれも小さな恐竜みたいで、ちょろちょろ動く可愛い生き物ですが、果たしてどう違うのでしょうか。
3匹それぞれの、特徴や違いについて調べてみました。
やもりの特徴
やもりは、は虫類の有鱗目トカゲ亜目に分類されます。
鱗は透明で、目が縦長です。
指の先端には短くて固い毛がびっしり生えていて、天井や壁にぴったりくっつくことができます。
多くが夜行性です。
自然いっぱいな場所よりもむしろ人の住むような町中で暮らしているものが多いようですが、カナヘビほど頻繁に姿を現しません。
夜行性という理由のほかに、気温の低い季節はたとえ夜でもなかなか隠れ家から出て来たがらないためです。
いもりの特徴
いもりは、両生類有尾目に分類されます。
色や模様が派手で、毒があるものが多いです。
日本でポピュラーなアカハライモリはお腹の色が赤く、毒があるという警告のための色だと考えられています。
両生類ですが、ずっと水中で過ごす種類や陸だけで生活する種類もいるようです。
種類によって体に赤、オレンジ、黄色、青などさまざまな色が入っています。
カナヘビの特徴
やもりと同じ、は虫類の有鱗目トカゲ亜目に分類されます。
午前中に日光浴をする習性があり、最も人目に触れやすいは虫類といえるでしょう。
多くが昼間に行動し、夜は葉や草むらの陰で休みます。
真夏の昼間や長時間活動した後など、体温の上昇が激しいときも日陰で休むことが多いようです。
体色は褐色、黒、緑色などのものがみられます。
ゴツゴツの鱗とトカゲよりも長い尻尾が特徴です。
やもりといもり
やもりがは虫類でいもりが両生類ですが、似たような名前なのでややこしいですね。
覚えやすいのが「家守」と「井守」というように漢字を当てる覚え方です。
古来より、やもりは人の住む場所によくみられ、害虫を食べてくれたため、「家を守る」存在と捉えられて「家守」とよばれるようになりました。
一方、いもりは「井戸を守る」生き物という理由で「井守」とよばれています。
井戸水のようなきれいな水を好むのがいもりです。
まとめ
調べてみると、活動時間も生息場所もそれぞれ異なることがわかりました。
ぱっと見ただけではわからないかもしれませんが、よくよく特徴を観察してみると違いがわかると思います。
どれも身近にいる生き物ですので、出会う機会があれば観察して名前を当ててみると楽しいのではないでしょうか。