飼育しているカナヘビが卵を産んだら、どうすればいいのでしょうか。
また、餌用のコオロギと同居させても問題がないかどうか調べてみました。
卵を産む場所
カナヘビは、陰になった湿っぽい場所に卵を産みます。
飼育ケースの中だと、鉢植えの植物の根元や藁の下などに産むようです。
ミズゴケを湿らせて植木鉢のかけらを伏せて置いてやるなどして、産卵場所を作ってあげるのも良いでしょう。
カナヘビは春~秋にかけて、1回約4個の卵を3回ぐらいに分けて産みます。
産卵場所が少ないときは、複数匹のメスが同じ場所に産むこともあります。
白くて丸い卵です。
孵化するには1~2ヵ月かかります。
カナヘビは卵の世話をしない
トカゲは卵を守り、子育てをしますが、カナヘビやヤモリは卵を産んだらそのまま放っておきます。
ですので、卵を見つけたら取り出して管理しましょう。
上下が逆さまになったらうまく孵化できない可能性があるので、最初に卵の上部にサインペンで印をつけておきます。
タッパーなどの容器のなかに、濡らして固く絞ったミズゴケを詰め入れます。
園芸店で売られているピートモスやバーミキュライトを混ぜたものでも良いでしょう。
そのなかに卵を浅く埋めます。
印が上になるように注意しましょう。
ミズゴケが乾燥しないように気をつけることも大切です。
卵はミズゴケの水気を吸って成長していきます。
また、日光には当てない方が良いようです。
容器の蓋には空気穴を開けておき、温度変化が少ない場所に置いておきましょう。
卵は隔離した方がよい
餌用の成体コオロギを一緒に飼育している場合、コオロギがカナヘビの卵を食べてしまうことがあるようです。
また、孵化した子どものカナヘビが親に食べられてしまう可能性もあります。
なので、卵が産まれたら別の場所に移して管理し、孵化した後も子どもだけにして育てた方が良いでしょう。
孵化したカナヘビには毎日餌を与えます。
子どものカナヘビは食欲旺盛です。
成体のコオロギはまだ食べられませんが、孵化したばかりのコオロギなら食べられます。
まとめ
カナヘビの丸くて小さな卵には、細長い体の赤ちゃんが器用に入っています。
孵化する様子を見ることができたら素敵ですね。
親が子育てをしない分、大事に管理して育ててあげることが大切なようです。